日本鉄鋼連盟(鉄連)が22日に発表した2015年の国内粗鋼生産量は、前年比5.0%減の1億515万2000トンと3年ぶりに減少した。公共土木工事などの建設向けが低迷し、自動車生産の回復遅れも響いた。在庫調整も予想ほど進まなかった。
同時に発表した12月の粗鋼生産量は、前年同月比4.5%減の859万1000トンと、16カ月連続で前年実績を下回った。
16年の粗鋼生産量は、15年とほぼ同程度になる見通し。国内向けでは設備投資拡大や消費税再増税前の駆け込み需要といったプラス材料が見込まれるが、新興国経済の低迷で輸出向けが引き続き低調に推移するとみられる。
同日会見した鉄連の柿木厚司会長(JFEスチール社長)は鉄鋼需要の見通しについて、「減速する中国経済がどう軟着陸するか、過剰な中国の鉄鋼供給体制がどう整理されるかが不透明で、今後も注視する必要がある」と語った。