【トップの素顔】今野由梨　ダイヤル・サービス社長（２５） (3/3ページ)

　「仲間と手分けして、みんなで何度も何度も電話をしてきました。そのたびに、赤ちゃんのため、育てている母親のために、あそこまで真心を込めて対応されていることに感動しました。森永乳業の姿勢が言葉だけでないことがよく分かりました」と。

　この電話を受け、私をはじめスタッフ一同、抱き合って喜び合いました。私たちダイヤル・サービスがクライアントに寄り添い、そのクライアントの思いを消費者に届けることができた、これこそ私たちの目指す使命、と実感することができました。頑張り通したスタッフの努力の結果です。また、エンゼル１１０番に寄せられた声を生かすことで、新しい時代のライフスタイルにフィットしたさまざまなヒット商品にもつながりました。森永乳業は誠実にお母さんたちの生の声を受け止め、形にしていくことで、社会の信頼を取り戻すことができたのです。

　クライアントと消費者を双方向で電話というメディアでしっかりとつなぐことができ、エンゼル１１０番は、私たちのビジネスモデルの一つとして確立できることとなりました。（聞き手　廣瀬千秋）