三菱東京UFJ銀行の次期頭取に決まった小山田隆氏=28日、日銀(米沢文撮影)【拡大】
行内では早い時期から「将来の頭取候補」と言われ、周囲の期待を背負ってきた。
経営戦略を立案する企画部門や企業との取引を担う法人部門を歩み、金融庁とのパイプも太い。バブル経済崩壊やリーマン・ショックなど厳しい金融環境に直面するたびに、不良債権処理や資本増強に取り組み、銀行の窮地を救ってきた。
銀行が保護される対象だった「護送船団方式」が崩れ、「金融ビッグバン」を経て、業界再編の機運が高まっていた平成16年には、三菱東京フィナンシャル・グループとUFJグループの経営統合交渉を指揮する特命を受けた。
「歴史や価値観、ビジネスのアプローチの仕方もかなり違っていた」という両金融グループの融合は難関だった。厳しい交渉もあったというが、手腕を存分に振るった。「あのときやってよかったということは多々ある」と振り返る。
趣味は30代から続けているランニング。昨年は「東京マラソン」にも出場し、見事完走した。平野信行頭取からバトンを受け取り、メガバンクのトップとして走り切ることができるか、注目される。(米沢文)