会見する新日鉄住金の進藤孝生社長(左)と日新製鋼の三喜俊典社長=1日午後、東京都中央区(荻窪佳撮影)【拡大】
--新日鉄住金は、なぜ日新製鋼を子会社化するのか。世界の粗鋼生産規模で順位がかわるような再編ではない
進藤孝生・新日鉄住金社長「世界の鋼材需給環境が悪くなっているためだ。中国の過剰生産、過剰輸出などの影響で、いまや世界の鉄鋼会社はほとんど赤字に陥っている。危機的状況の中、日新製鋼が昨秋ごろ、高炉を休止して競争力のある製品に設備投資をしたいという戦略を踏まえ、当社に鋼片供給を要請してきた。だが日新製鋼は競合相手で、コスト競争力の源泉である鋼片を供給するとなれば資本関係が必要という判断をした」
「そうであれば日新製鋼の子会社化を進めて、鋼片供給以外でもシナジーを追求しようと。新日鉄住金の持つ強みと、日新製鋼の持つ強みは違う。世界的な鉄鋼業を取り巻く環境が悪化する中、そういう違いをうまく糾合して競争力のある会社を作ろうということになった。世界での順位を変えるために子会社化しようとしているわけではない。両者がどうすれば競争力が高まるかを真摯(しんし)に検討した結果だ」