新日鉄住金による日新製鋼の子会社化について記者会見する新日鉄住金の進藤孝生社長(左)と日新製鋼の三喜俊典社長=1日午後、東京都中央区【拡大】
国内メーカーは、以前から少子化などによる国内市場縮小を見越して効率化に取り組んできた。新日鉄住金が3月に君津製鉄所(千葉県君津市)、18年度末に八幡製鉄所小倉地区(北九州市小倉北区)で高炉を止めるほか、神戸製鋼所も17年に神戸製鉄所の高炉休止を予定する。そこに「中国リスク」が加わったことで、効率化の必要性は以前にも増して高まっている。
新日鉄住金は、6年前の新日本製鉄時代にも日新製鋼への出資拡大を検討したが、このときは公取委の審査が長引いたこともあり実現しなかった。進藤社長は今回、独占禁止法への抵触について、「当局にはいかに環境が厳しいか丁寧に説明したい」と話す。
中国の過剰生産能力解消は、雇用問題に絡むため、「相当の時間がかかる」(進藤社長)とみられており、一刻も早く効率化を進め、価格競争の激化に備えることが世界の鉄鋼各社の最優先課題となっている。(井田通人)