揺れ動くシャープ、拭いきれぬ不信感 鴻海と革新機構で“両天秤” (2/4ページ)

2016.2.13 17:06

サイン入りの文書を手にする鴻海精密工業の郭台銘会長=大阪市阿倍野区

サイン入りの文書を手にする鴻海精密工業の郭台銘会長=大阪市阿倍野区【拡大】

  • シャープ本社で報道陣の取材に応じる鴻海精密工業の郭台銘会長=大阪市阿倍野区のシャープ本社(彦野公太朗撮影)
  • 報道陣の取材に応じる鴻海精密工業の郭台銘会長=5日午後、大阪市阿倍野区のシャープ本社(彦野公太朗撮影)
  • シャープ買収交渉で本社を訪れた後、Vサインで引き揚げる鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘会長=5日、大阪市阿倍野区のシャープ本社(宮沢宗士郎撮影)
  • シャープ本社=大阪市阿倍野区(柿平博文撮影)

 顧客企業に指定された部品を組み立てるだけではなく、商品の設計を主導して最終製品を生産すれば、利益率は向上する。シャープは液晶テレビや白物家電など幅広い商品を手掛けており、鴻海には魅力的な買収対象といえる。

 郭会長にはシャープの立て直しに対し実績に裏打ちされた確信がある。

 平成24年、大量の在庫と低稼働率にあえいでいたシャープの大型液晶パネル工場(堺市)株の38%を買い取り共同運営で25、26年度に2年連続で黒字にした。経営危機の元凶とされる堺工場製のパネルを鴻海が開拓した販路で売りさばいて復活に導いた。

 昨年末、郭会長は堺工場の忘年会に参加し、台湾メディアの取材に「2年もらえれば(シャープの)赤字を解消し、3年目からは黒字化できる」と豪語した。

 シャープにとってもチャンスだ。鴻海傘下になれば資金難でできなかった液晶事業の大規模な投資で競争力を回復できるチャンスになる。液晶のみならず、白物家電や複合機など各分野で15兆円企業の鴻海の資金力で競争力を強化できる。

ただ、シャープも鴻海を全面的に信用したわけではない

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