欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は15日の欧州議会で、「ためらわずに行動する」と3月の追加緩和を強く示唆した。ユーロ高を防ぐため、日銀の新政策に対抗し、マイナス金利幅を広げる可能性がある。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)も利上げペースの減速だけでなく、「マイナス金利導入を視野に入れ始めた」との観測もくすぶる。そうなれば、世界で通貨安競争を招く懸念も出てくる。
日銀の黒田東彦総裁は12日の衆院財務金融委員会で、「できることはまだある」と強調したが、金融政策頼みでは景気を本格回復させることは難しい。