≪インタビュー≫
□梶原隆司社長
■今春から国内にも生産ライン
--中華圏の人との仕事はどうか
「決断が早く、イエスとノーがはっきりしているのが彼らのいいところだ。仕事でもめても着地点を話し合えるし、変に気も遣わない。飲みに行けば、すっかりお互い仕事を忘れて楽しんでいる。一方で、キャタピランを欧州などで本格的に展開するには、やはり評価の高い『メード・イン・ジャパン』も必要になってくる。今春から国内でも生産ラインを確立していく」
--失敗から学んだものは
「ラジエーターヒーターではエコにばかり目が行ってしまい、価格をなおざりにしてしまった。これが教訓となり、大企業でもない弊社の存在価値は、利用者の生活を豊かにするということに限ると考えている。少し話はずれるが、2008年に世界的に鳥インフルエンザが流行し、国内でマスクが品薄になった際には、中国での人脈を生かしてコンテナ50個分のマスクを買い付け、流通させることができた」
--商品開発のやり方は
「お客さまが始まりだ。どのようなニーズがあるのか。いくらなら売れるのかといったことから逆算していく。その中で中華圏のメーカーでは分からない日本国内でのマーケットのニーズを探る。ヒーターなら首振り機能やタイマー、電気コードの長さなど。コスト面と折り合いをつけながら、商品を『売れる顔』にしていく」
--ツインズはどのような会社か
「社名は双子の子供にちなんでいる。社員にも健全で豊かな生活を送ってもらいたい。心技体という言葉があるが、私は『体心技』が重要だと思っている。健全な体があって、心が豊かになり、巧みな技が生まれる。千葉市美浜区で行われているサンスポ千葉マリンマラソンには毎年、大勢の社員が出場している」
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