日立造船が開発した新型のリチウムイオン蓄電池=18日、大阪市住之江区【拡大】
日立造船は18日、高温や低温で使用でき、発火の恐れも少ない新型のリチウムイオン蓄電池を開発したと発表した。大型化や量産の研究をさらに進め、早ければ2020年にも販売する。価格は未定。電気自動車(EV)や医療機器の電源として納入を目指す。
携帯電話やノートパソコンに使われるリチウムイオン蓄電池の仕組みを変えた。電気を流す物質に液体を利用した従来品は0~40度程度でしか使えなかったが、固体を使うことで100度の高温や氷点下での動作を可能にした。液漏れもなく、発火の恐れも少ない。ホンダの研究所に試作品を提供して試験を進める。
固体を用いる新型の技術は、トヨタ自動車やソニーも実用化に向けた研究を進めている。日立造船は独自の加圧技術で固体層を薄くし、電気をスムーズに流せるようにしたことで実用化に大きく前進したという。
担当者は「EVのほか、滅菌のために加熱が必要な医療機器向けなどの用途を期待している」と話している。