資生堂は今年、世界88カ国・地域で展開している高級ブランド「SHISEIDO」を全面刷新、ロゴの中に創業の地を示す「GINZA TOKYO」を加えた。東京・銀座発を世界にアピールするとともに、歴史と伝統を再認識することで創業以来磨いてきたブランド価値と社員のモチベーションを高めるのが狙いだ。そこで同社がヒト、モノ、カネに次ぐ第4の経営資産と位置付ける「企業文化」の歩みを知るため、静岡県掛川市の「資生堂企業資料館」を訪ねた。
“聖地”の位置付け
「企業文化の蓄積と発信の“聖地”にようこそ」。企業文化部資生堂企業資料館の石井光学(みつのり)館長はこう言って出迎えてくれた。
日本初の洋風調剤薬局として創業した1872年からの商品パッケージやポスター、新聞雑誌広告、テレビCMなど20万点強を収集・保存し、収蔵物の一部を展示公開(無料)。2015年には約3万人が来館、最近では富士山静岡空港を利用する中国からの団体客も訪れるという。また日本の化粧文化や歴史などについて社内外から問い合わせがあれば答え、収蔵物の貸し出しにも応じている。