「超高齢社会となった今、健康寿命の延伸が大きな課題です。そのためには、『予防』『未病』への対応が肝心で、当社では薬剤師、管理栄養士が日常生活でのアドバイス、症状の改善に向けた対処から、必要に応じて受診勧奨まで、生活エリアにおける医療の最初の入り口としての機能を果たすことを目指しています。また在宅医療においては、当社薬剤師が多職種連携のハブとなる役割を果たしていくべきと考えています」
--調剤の特徴的な面や、最近の新たな動きを教えてください
「当社最大の強みである調剤部門シェアは全体の20%を占めています。調剤は前年比で18~20%の伸長を続けており、高単価のC型肝炎治療薬もこれに寄与しています。診療報酬改定では、大型病院の処方箋を主として扱う“門前薬局”にとって厳しく、当社が取り組んできた、地域の多種多様な医療機関からの処方箋を広く受け付ける“面分業”に追い風となる見直しです。経営難となった薬局の処方箋は調剤併設ドラッグストアに回るとみています。2020年度の中期計画では1500店舗、総売り上げ5000億円を目指していますが、そのうち、調剤売り上げはシェア30%、売り上げ1500億円と伸長させる見込みです」
--在宅医療も手がけていらっしゃいますね
「在宅医療実施店舗は、1月末時点で310店舗になり、訪問服薬管理指導と居宅療養管理指導を行っています。具体的には、薬剤服用歴の管理や副作用のチェック、重複投与の防止、服用コンプライアンスのための一包化、お薬カレンダーセット、残薬の管理、医師、ケアマネ、訪問看護師との情報連携などです。一部では、ご要望に応じて生活用品の配達もしています」