このため、LCCを上手に使いこなすには、全体でいくらかかるかという視点が必要になるだろう。
また、LCCの急拡大を受け、大手側が料金値下げで対抗する動きも出てきている。早期に予約した場合など、LCC並の低価格を打ち出すこともめずらしくなくなった。
いずれにせよ、大手とLCCで競争が激しくなると利用者にとっても料金やサービスの面でメリットが大きくなる。選択肢が広がる部分も見逃せない。
このため、4月から関空と伊丹(大阪)空港の運営に参画するフランスの空港運営会社バンシ・エアポートで国際部門の責任者を務めるピエール・アビニャーノ氏は「LCCの急成長はありがたいが、空港にとっては大手とLCCのベストミックス(最適な配分)が重要だ。いまはLCCに勢いがあるが、いずれは均衡がとれるだろう」と話している。