■効率追求 “オトコ”目線の化粧品
≪STORY≫
清潔感や身だしなみとして注目されている男性向けスキンケア商品。ファンケル化粧品が2月中旬に発売した「ファンケル メン」は、忙しい朝の時間帯に効率的にスキンケアができるよう、化粧水、乳液、美容液の機能を1つにまとめるなど、“オトコ”目線の化粧品だ。社内に初めて結成された男性だけの開発チームが、肌のトラブルに関する意識調査や化粧品の素材選びに徹底的にこだわった。
◇
「肌の手入れが面倒という男性に、もっと“自分事”として考えてほしかった」
開発コンセプトを担当した商品企画第一グループの佐々木秀明さん(33)は、新商品の狙いをこう明かした。ファンケルは17年前に初めての男性向け商品を発売しており、今回が3回目の刷新となる。佐々木さんの使命は、今回の刷新を契機に新たな男性向け商品の市場を開拓することだった。
開発の構想は1年半前から始まった。男性向け商品の開発は初体験だった佐々木さん。早速、15歳~70代の男女約1100人を対象に肌に関するアンケートを実施した。その結果、男性の肌は「状態が良いと清潔感があり、健康そうに見える」「女性に比べて過剰な皮脂やひげそり負けなど、負担がかかっている」「スキンケアの習慣が十分ではない」-ことなどが分かった。
ユニークだったのは、佐々木さん自身がモデルになって55歳までスキンケアをし続けた場合とスキンケアをしなかった場合を、それぞれシミュレーションしたことだった。スキンケアをしなかった顔の肌は、くすみやしわ、しみが目立つ。