三菱重工の巨大洋上風車、欧州で順風 シェア首位のシーメンス追走 (3/6ページ)

2016.3.24 07:10

MHIヴェスタスの洋上風力発電は、デンマークのエスビアウ港から運搬している

MHIヴェスタスの洋上風力発電は、デンマークのエスビアウ港から運搬している【拡大】

  • 洋上風力発電の据え付けを行うMHIヴェスタスの作業員

 三菱重工がヴェスタスとの合弁事業を選択したもう一つの理由は、「かなりの専門的な能力とインフラが求められる」(朝比奈氏)洋上風車の据え付け工事のノウハウを吸収することだ。基本的にはMHIヴェスタスの社員が工事の進行を指揮し、実際の建設は地元のエンジニアリング会社などが行う。

 現地で洋上風車を建設するには専門の資格が求められる。海の作業は危険を伴い、かつ効率的に行わなければならない。北欧には、洋上風車の専門作業員を養成する学校がいくつも存在している。

 洋上での建設作業では、特殊船も必要になる。エスビアウ港には昇降用の脚を持ち、船の高さを調整してクレーンやくい打ち作業を行う「SEP船」と呼ばれる特殊船が何隻も停泊する。SEP船には、巨大クレーンやヘリポートまで搭載されており、北欧にしかない専門船だという。

 洋上風車は、基本的に水深40~50メートルの浅瀬に建てられている。最近では洋上に浮かんだ浮体式構造物を利用する「浮体式」と呼ばれるタイプも開発されているが、現状は浅瀬に固定する「着床式」が主流だ。北海に洋上風車が多く建設されているのも水深が浅いのが大きな理由だ。

意外に思われるかもしれないが、1日に2本は建てられる

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