三菱重工の巨大洋上風車、欧州で順風 シェア首位のシーメンス追走 (6/6ページ)

2016.3.24 07:10

MHIヴェスタスの洋上風力発電は、デンマークのエスビアウ港から運搬している

MHIヴェスタスの洋上風力発電は、デンマークのエスビアウ港から運搬している【拡大】

  • 洋上風力発電の据え付けを行うMHIヴェスタスの作業員

 北欧では洋上風車事業が一大産業として形成されている。大学をはじめとした研究機関、メーカー、その下請けとなる中小企業までそろっており、効率的な工事が可能だ。

 また、洋上風車の工事契約は据え付けが早く終われば、インセンティブがもらえる制度がある。このため、風力発電設備メーカーや工事を請け負うエンジニアリング会社は、いかに効率的な作業を行うか、技術を磨く素地が整っている。

 洋上風車の規模をめぐる開発では、既に1万キロワット級を研究している企業もあるといい、名山常務執行役員は「8000キロワットが限界とは考えていない」と述べ、さらなる開発に意欲的だ。

 現状では、洋上風車市場の9割は欧州が占める。その中でシーメンスが6割のシェアを握る。名山常務執行役員は「ヴェスタスのノウハウを吸収し、今後の需要が見込まれるアジアや北米にも事業を展開させたい」「当面の間はシェア3割を目指し、2位のポジションを確固たるものにしたい」と話す。

 北欧の地で工事コストを抑えた建設ノウハウを蓄積し、洋上風車がアジアや北米で広がる頃にはシーメンスの背中を捉えたい考えだ。(黄金崎元)

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