東京ガスのエネルギー活用した街づくり ネットワーク構築でCO2削減へ (2/2ページ)

2016.3.28 05:00

田町スマエネパークでは、歩行デッキの屋根に太陽熱集熱器が設置されている=東京都港区

田町スマエネパークでは、歩行デッキの屋根に太陽熱集熱器が設置されている=東京都港区【拡大】

 エネルギーの安定供給を図るために構築しているのが「SENEMS(セネムス)」というシステム。ICT(情報通信技術)を活用し、建物側の需要データやプラント側の供給データなどを瞬時に分析処理し、エネルギー需給を最適に制御する。

 田町スマエネパークは2つのエリアで構成されており、現在は西側街区の開発工事が行われている。同区には第二スマートエネルギーセンターを設置する予定で、「2つのセンターを連携することによって、より効率的な供給体制を目指す」(東京ガスエンジニアリングソリューションズ・ソリューション人事総務部の入江徹氏)。

 東京ガスは、豊洲(東京都江東区)でもスマートエネルギーネットワークを構築。豊洲市場へエネルギーを効率的に供給する計画で、ネットワークを構築しない場合に比べて、CO2排出量を約4~5割削減する方針を掲げている。

 昨年11~12月にパリで行われた「気候変動枠組み条約第21回締約国会議」(COP21)で日本は、30年までに温室効果ガス排出量を13年比26%削減することを公約。より高度な省エネ対策が求められる。このため東京ガスは再開発事業で、同様のネットワーク構築を積極的に仕掛けていく考えだ。

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