九州新幹線長崎ルートをめぐる動き【拡大】
財政負担が大きいことが理由だ。リレー方式では、乗り継ぎ駅となる武雄温泉駅のホームの拡幅工事や新幹線車両の基地整備などで計70億円が追加で生じる。長崎ルートのような整備新幹線は、国と地元自治体が2対1で費用を負担する。
半面、博多から武雄温泉まで従来と同じ特急を使うことから、佐賀県にとって新幹線効果は、ほとんどない。メリットがないのに、負担だけが増えるというわけだ。
国交省は両県との妥協点を探った。
開業後に並行在来線として、佐賀、長崎両県がJR九州から購入する予定の肥前山口-諫早の線路などを無償とすることで、追加負担と相殺することにした。
さらに、肥前山口-諫早間でのJR九州による特急運行を、これまでの取り決めでは開業から20年間維持することになっていたが、23年間に延長した。
国は佐賀県の要望をほぼ受け入れた。
山口氏は記者団に「満額回答ではないが、県民に説明責任を果たすところまでクリアできた」と語った。