いずれにせよ今の油価水準は持続可能ではない。今後5年間の需要増加を満たすため、既存油田自然減退分も考慮すると高コスト石油生産が日量1000万バレル近く必要になる可能性もある。その必要投資実現のため20年頃に油価は70ドルを目指すのではないか。しかし現実には世界の石油開発投資は石油会社の業績悪化で2年連続大幅削減となっている。「谷深ければ山高し」ともなる可能性に留意すべきだ。
◇
【プロフィル】小山堅
こやま・けん 早大大学院修了。1986年日本エネルギー経済研究所入所。2011年から現職。英ダンディ大学留学、01年博士号取得。専門は国際石油・エネルギー情勢分析など。56歳。長野県出身。