1日に三菱東京UFJ銀行頭取に就任した小山田隆氏=東京・丸の内【拡大】
ただ多くの金融機関は決済や取引の利便性のため互いに預金し合っており、三菱UFJ銀も他の銀行から少額を預かっている。「全体の採算が厳しくなる中、同業の場合は(手数料を)お願いすることもあり得る」との考えを示した。特に外国銀行に預けている三菱UFJ銀のお金には既に手数料が課されているため、同行も外銀からの預金を中心に手数料を検討するとみられる。
一方、米国事業では、傘下のユニオンバンクを含む総預金量が全米13位。小山田頭取は「トップ10を目指すのであれば、一段の(銀行)買収を考えたい」と力説。アジアでも「人口が多く、経済成長の見込めるインドネシアを中心に、機会があれば(買収に)挑戦したい」と語った。
また、全国の支店については事務部門を集約することで店舗を小規模化し「ITを活用したコンサルティング業務の拠点」とする考えを示した。