日銀のマイナス金利政策の影響で銀行収益が圧迫される中、三井住友銀行が4月中にも海外の金融機関から預かる決済用の円預金に手数料を課すことが4日、分かった。決済用口座の金利はゼロのため、事実上のマイナス金利となる。邦銀が口座手数料を取るのは初めてとみられ、他のメガバンクも追随しそうだ。
手数料を課すのは「コルレス口座」と呼ぶ国際送金の専用口座で、邦銀と外国銀行は互いに同口座を開設して資金を動かしている。日本に先んじてマイナス金利が導入された欧州の一部では既に、邦銀や米銀が地元の大手銀に開設したコルレス口座に手数料が課されている。
三井住友の担当者は「コルレス口座に金利はつかないが、預貸率(預金に対する貸出金の割合)や利ざやを計算する場合にはカウントされるため、全体収益の中で導入することにした」と説明した。ただ、手数料を課すのは一定の残高を超えた場合のみで、1000を超すコルレス口座のうち対象は数十口座にとどまりそうだ。
コルレス口座への手数料については三菱東京UFJ銀行も検討しているとみられる。