【奈良発 輝く】鞄工房山本 こだわりの手作業でランドセル作り (3/4ページ)

2016.4.7 05:00

                  ◇

【会社概要】鞄工房山本

 ▽本社=奈良県橿原市南浦町899((電)0744・20・1771)

 ▽創業=1949年

 ▽資本金=1000万円

 ▽従業員=43人

 ▽売上高=9億7000万円(2015年度)

 ▽事業内容=ランドセルの製造・販売

                ■ □ ■

 ≪インタビュー≫

 □山本一彦社長

 ■モノを大事にする気持ち育んで

 --ランドセルを作る上で大切にしていることは

 「教科書を入れるただの道具ではなく、6年間を見守る大事なパートナーという考えで、各工程を丁寧に一つずつ手作りしている。鞄工房山本のランドセルを使うことで、モノを大事にする気持ちを育んでほしいと思っている」

 --特にこだわりをもっている部分は

 「大きな1枚の革から各パーツを裁断するための『型入れ』に、一番気合を入れている。革は牛の背中側の繊維は緻密(ちみつ)で強く、おなか側の繊維は荒くて柔らかいという特徴があるので、それに合った型入れをしないといけない。よく見なければわからない虫食いや傷もある。生き物からの恩恵を無駄にしないためにも、何時間もかけて入念にチェックをしている」

 --手作りのランドセル作りの工程はどのようなものか

 「型入れの後は『裁断・スキ』『カブセ』『前ポケット』『オオマチ』『背中・肩ベルト』などの工程に分かれて、それぞれが作業する。ミシンなどの機械は使うが、ほとんどの工程が手作業なので、1日の生産量はだいたい60個程度。最初に型入れをしてから完成まで、2週間ほどかかる。去年の7月に注文をいただいて、生産が終わるのは今年の3月なので、最大で半年以上待ってもらうことになる」

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