--今後の展開は
「3年後に販売数2万個を目指し、新製品追加や新卒採用を行っている。2007年から採用を始めて現在、工房は30人が働いているが、型入れができるのは私1人だけ。今期から2人くらいに型入れを教えていって、私が関わらなくてもランドセルを完成させられるようにしたい。製品をじかに見られるショールームが、本社がある奈良のほかには東京にしかないので、関西にも作っていきたいと考えている」
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【プロフィル】山本一彦
やまもと・かずひこ 大阪体育大卒。1978年に入社し、99年に社長就任。翌年から自社販売を開始し、15年間でランドセル販売個数は3倍以上に。現在も職人として現場に立つ。60歳。奈良県出身。
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≪イチ押し!≫
■女の子向けに花モチーフあしらう
女の子向けの牛革ランドセルの中で、一番人気のシリーズ「グレースシルバー・ラフィーネ」。正面にティアラのステッチとスワロフスキーの飾りが施され、側面には花のモチーフがあしらわれている。前ベルト部分など、各所のカシメにも花型やクローバーのカシメが付けられている。一方、丁寧に処理された本革を使い、古くから伝わる「コバ塗り」などの技法を駆使した作りは、高級紳士かばんと遜色ない落ち着いた風合いを醸し出している。
色は「黒」「赤」「ローズピンク」「ワイン」「茶」の5色。落ち着いた茶系に少しピンクを加えたワインが一番人気だ。5月16日からカタログ請求を受け付け、6月20日からウェブと店頭で販売開始。価格は送料、税込み6万9000円。