大津地裁の仮処分決定による高浜原発の運転停止で供給力の悪化が懸念された関電は電力小売りの全面自由化に伴う顧客の契約離脱による需要の減少で、予備率が昨夏想定の3・0%から改善する。平成25年度並みの猛暑を想定した8月の最大需要は昨夏想定より224万キロワット少ない2567万キロワット。362万キロワットの節電分に加え、219万キロワットの契約離脱分を見込んだ。
一方、供給力は2742万キロワットを確保できるとした。原発の再稼働は織り込まず、稼働率増加によるトラブルで停止も相次ぐ火力などで供給力を賄う。
政府は4月中に議論を進め、夏の節電対策をまとめる方針だ。