アステラス製薬と事業売却の交渉に入った化血研=熊本市【拡大】
ただ、同社は自社開発のワクチンを持っていない。製薬業界では海外大手が大規模なM&A(企業の合併・買収)を繰り返し、国内大手との経営格差が拡大。安価なジェネリック医薬品(後発薬)の普及も、新薬開発が中心の大手にとっては逆風となっている。買収には、応用範囲の拡大が見込まれるワクチン分野への進出を加速し、競争力を高められるメリットがある。
しかし、交渉は化血研の社員約1900人の雇用や売却対象の選定をめぐり難航しており、最終的にまとまるかは依然、不透明な部分もある。買収後も、不正をもたらした組織体制の抜本的見直しは避けられない。一方、不正の一因と指摘されている、メーカーが少ない状態の解消も課題として残る。