大規模で高機能なオフィスと国際水準の高級賃貸マンションを組み合わせた職住近接のライフスタイルの先駆けとなったアークヒルズ。周辺にもオフィス、住宅の集積を誘発する都市開発のお手本となっている。
ただ、テナントの顔ぶれは大きく変わりつつある。ここ数年で目立つのが、IT系企業の進出。それらが磁力となってVCも周辺に続々と集結してきた。森ビルの松本栄二・タウンマネジメント事業部部長は、そうした動きについて「クリエーションの拠点として新たな刺激を受けている」と期待する。さらに発展させるために招致したのが、テックショップ東京だ。
◆人材交流の場
起業やイノベーションを単なる一過性のものにしないため、アークヒルズにはテックショップ以外にも、2つの施設を開設した。その一つが「カレイドワークス」。独立系のVCが入居するオフィスエリアと、交流の場となるラウンジエリアによって構成され、新たな人材やアイデアを生み出していく。また、「ワイヤード・ラボ」はビジネスパーソン向けのスクールやセミナーの場とする。
3つの施設の開設を記念し、未来を体感できるイベント「Sound and City」も28、29日に開催。松本部長は「こうした企画を継続的に実施することで、それぞれの施設の魅力をアピールし街の価値向上につなげたい」と意欲を示す。ベンチャーとの交流機能の強化を進める虎ノ門ヒルズとの連携も検討する。
森ビルに限らず大手不動産による都心の再開発ではベンチャーを取り込もうとする動きが活発だ。有力ベンチャーが集う渋谷では、東京急行電鉄が2027年度の完成に向け大規模開発を進めている。