
車両組み立てラインを流れる新型「CX-9」=14日、広島市のマツダ本社工場【拡大】
こうした取り組みは、2006年から進めてきた構造改革「モノ造り革新」の一環だ。複数の車種を一括して開発する一方、開発部門と生産部門が「徹底的な擦り合わせを行うことで理想の生産工程」(幹部)を目指してきた。世界販売が約150万台程度で企業規模の小さなマツダは、多様な車種を限られた設備で、いかにコストを抑えながら作るかが重要だからだ。
生産部門は開発部門が作った図面通りにいかに早く、不良品がないよう作るかが重要とされてきたが、この考えを転換。エンジンの加工の精度で燃費にどのような違いが出るかなど、生産現場からも開発に積極的に提案し、人事交流も加速した。
70円台まで耐性強化
背景には、過去の苦い経験もある。他社に比べて輸出比率が高かったマツダは、一時1ドル=70円台まで進んだ円高で、12年3月期に1000億円を超す赤字になった。