車両組み立てラインを流れる新型「CX-9」=14日、広島市のマツダ本社工場【拡大】
そこでメキシコやタイなどでの海外生産を増やす一方、国内工場で構造改革を進めることで為替変動への耐性を強化してきた。菖蒲田(しょうぶだ)清孝専務は「コストを従来比3割減にする目標に近いところまできた。(1ドル)80円を切るときも収益をあげられるような構造改革ができた」と胸を張る。
本社工場で生産したCX-9は旗艦SUVとして主要市場の北米に輸出し、販売拡大の一翼を担う。
もっとも新興国の通貨安への対応など課題もある。このため、国内工場を“マザー工場”として、海外拠点の生産効率化や品質改善を進める一方、これまでの開発と生産に調達も含めた改革に取り組むことで、収益性を高めていく方針だ。(田村龍彦)