フランスは6600万余りの人口に対し、外国からの旅行者数は8500万に迫る世界一の観光大国。中世から美術、音楽はもとより、料理、服飾なども含めヨーロッパ随一を自任する文化、芸術の国で、パリは世界の都として輝き続けている。パリの一等地は、そのまま世界の一等地であり、そこに店を構えることは、全世界に向けたショーウインドーを持つことを意味する。
「『ディスカバー・ジャパン』を2011年に開設し、さらに大きなスペースが必要になり、昨夏に『メゾン・ワ』をオープンさせました。いずれも小売店でありながらギャラリーのような場所で、ここに来れば日本の優れたものを間近にし、手にすることができると訪れてくれます。来日経験があり、日本のおもてなしに心を動かされた人も多く、ものづくりに注ぐ思いが一つ一つつながり、広がっていくようです。カタログではなく、実物に触れて日本を体験してほしい。日本人のスタッフが目の前のものに込められている思いを丁寧に説明し、日本の良いものを継続して紹介しながら、求められている価値を発見し、発信し続ける場でありたいと願っています」
日本で生まれた漫画はフランスでも広く愛されている。フランス語圏の漫画、バンド・デシネは世界に広まり、日本の漫画にも大きな影響を与えた。フランス人の多くは漫画を世界に理解される普遍的な価値に高めたと捉えているとし、フランス人は見いだした価値をさらに大きなものとして伝えることに長じていると指摘する。