経理作業代行サービス、メリービズの工藤博樹社長【拡大】
--私は地味なバックオフィス関連のソフトウエアが好きですよ
「そうでしょうね(笑)。法人向けのソフトウエアを作っている人はともかく、ほとんどの人にとっては興味のないことなんです。ただ目の前にあるタスクをシンプルに、素早く片付けたいと思っているのでしょう。でも、会社組織全体から見れば、より正確でコストのかからないツールはとても魅力的です。いずれは移行せざるを得なくなります」
◆技術は要素の一部
--AIによる破壊的変革がバックオフィス業界に登場するとき、既存の経理作業に組み込まれているメリービズも一緒に排除されてしまう危険性はないでしょうか。
「その危険性についてはよく考えます。私たちよりも積極的に新技術を採用する会社は他にあるでしょう。けれども、私たちの強みは、顧客が本当に必要な物を深く理解しているということです。新しい技術を提案はしますが、顧客が快適に感じられるようなスピードで少しずつ未来のバックオフィスに近づけていきます。経理に留まらず、契約書のやり取りや各種届出などを念頭に置いています。そして、顧客が新しいサービスの利点や使い方をきちんと理解できるようにサポートします」
--優れた技術が業界を制するわけではないということですか
「技術は要素の一部にすぎません。顧客の抱えるどんな問題を解決し、どんな悩みを解消できるかということがビジネスの核です。特に日本では多くの企業が実績を重視し、技術が本当に役に立つか見極めてから使いたいと考えています。新しい技術に飛びつく企業はあまりありませんから、特にバックオフィス関連のソフトウエアでは顧客が本当に求めていることを把握して、少しずつ変革していきたいと思います」
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