三菱自の燃費不正、見劣る開発費が引き金か 経営危機で削減、トヨタの1割以下 (3/3ページ)

2016.4.27 06:40

三菱自動車の燃費データ不正問題で、国交省への報告を終え記者会見をひらく相川哲郎社長(左)=26日、国交省(早坂洋祐撮影)
三菱自動車の燃費データ不正問題で、国交省への報告を終え記者会見をひらく相川哲郎社長(左)=26日、国交省(早坂洋祐撮影)【拡大】

 業界での生き残りには事業の“選択と集中”が必要で、三菱自も12年の欧州、15年の米国での自動車生産の撤退など、投資の効率化を進めてきた。

 ただ、富士重が12年に軽自動車の自社生産から撤退する一方で、三菱自は日産と提携することで軽事業を維持。結果的にピックアップトラックから軽まで手がける。富士重はトヨタからHV技術の提供を受けているが、三菱自はEVなど電動化技術を自前で開発している。

 他メーカーからは「すべて自社でまかなうには企業規模が小さい」との声も漏れる。今回の不正で、その限界が露呈した可能性があり、今後、事業の選択や再編を迫られる恐れがある。

 ■自動車大手の研究開発費

 (2014年度/15年度)

 トヨタ 1兆45/1兆600

 ホンダ 6703/7350

 日産 5061/5300

 スズキ 1259/1300

 マツダ 1084/1250

 富士重 835/1015

 三菱自 746/820

 ダイハツ 452/470

 ※単位:億円、15年度は見通し

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