パナソニック悲願の目標「10兆円」お預け 中国に足元すくわれ…道のり険しく (5/5ページ)

2016.4.30 07:14

事業方針を発表するパナソニックの津賀一宏社長=3月31日、東京都港区(伴龍二撮影)

事業方針を発表するパナソニックの津賀一宏社長=3月31日、東京都港区(伴龍二撮影)【拡大】

  • 事業方針説明会に出席したパナソニックの津賀一宏社長=3月31日午後、東京都港区
  • 事業方針を発表するパナソニックの津賀一宏社長=3月31日、東京都港区(伴龍二撮影)

 BtoB事業は安定した売り上げや利益を得られるため、市場環境の変化に対する対応力が高まる半面、取引に必要な実績をあげたり、取引先企業との関係構築などに長い時間がかかるというジレンマを抱える。

 M&Aを通じて一足飛びに売り上げを増やすことも1つの手段となるが、津賀社長は「売り上げだけを意識すると、長期的な収益性の良くない事業を買ってしまう」と話す。利益を重視するなら時間がかかってでも、長期的に安定した収益が得られる事業にまで育てる方が重要との考えだ。

 BtoB事業では現在、航空、食品流通、産業用ロボットの3分野が収益の柱として高い収益力を誇っているものの、「それらに続く柱がない」(津賀社長)のも事実だ。

 第4の柱として物流分野などでの事業展開やM&Aによる事業獲得を検討するものの、安定した収益を稼ぐまでには時間がかかる。BtoB事業は足元の実績は非公表だが、32年度以降に営業利益率10%、営業利益3千億円という目標を課しており、時間との戦いを迫られるのは必至だ。

 10兆円の看板を下ろし、利益成長という道を選んだパナソニックだが、その道程は楽観を許さない。

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