コマツと日立建機の建設機械大手2社は28日、都内で経営説明会を開催した。コマツの大橋徹二社長は建設・鉱山機械の需要について「この3年は低い」と述べ、日立建機の辻本雄一社長も主力の油圧ショベルについて「2017年度、18年度は16年度より需要がさらに下回る可能性がある」との見方を示した。中国や新興国の需要低迷や円高、資源安の3重苦で、販売の低迷が長期化する恐れもある。
コマツは同日、16年度から18年度まで3カ年の中期経営計画を発表したが「需要が読めず、為替の変動も大きい」(大橋社長)ため、企業の収益性を測る自己資本利益率(ROE)を10%レベルを目指すという表現にとどめた。
大橋社長は、今期の見通しについては主要建機台数の全体需要を前期比5~10%減とした。中国市場は20~25%減を見込む。円高の影響も織り込んで、最終利益は前期比3割減とした。
一方、日立建機は16年度の油圧ショベルの世界需要を前年度比3%減の14万9000台に設定した。中国市場は4月から排ガス規制が実施され、駆け込み需要もあり、6%減とした。だが、反動減も予想され、さらにマイナスになる可能性もある。今期の最終利益は前期比1割減を見込む。