2016年3月期決算の概要を説明するソニーの吉田憲一郎副社長(中央)=28日、東京都港区【拡大】
円高基調は今後も続くとみられる。三菱電機は、17年3月期については、円高が約1300億円の減収要因となると見込む。
熊本地震の発生で、ソニーは画像センサーなどを手掛ける工場(菊陽町)が停止し、生産再開のめどが立っていない。修理などにかかる費用は、地震保険の補償上限の200億円を上回る見込みだ。
成長を牽引(けんいん)する画像センサーは、中国の景気減速の影響で伸びが鈍化している。吉田憲一郎副社長は「スマホ関連市場の成長が鈍化しており、それを前提に戦略を組み立てる必要がある」との認識を示した。