サイバーエージェントレディスに出場したイ・ボミ=4月30日、静岡県三島市【拡大】
ただし、それは自然発生的に生まれているものではない。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の地道な努力があってのものなのだ。LPGAでは、毎年行っている新人セミナーにおいて、礼儀作法からマナーやメーク方法など、企業の新入社員向け教育以上のカリキュラムを組んでいるという。プロツアーでは、プロアマが恒例行事であるが、こうしたスポンサーやファンとの交流の場でのホスピタリティー力にも、LPGAの指導は生かされている。スポンサー、そしてファンあってのツアーである、というスポーツビジネスの原則をキチンと踏まえているのだ。
気象に例えれば「女高男低」。日本勢の活躍が課題としてはあるが、「みる」スポーツとして、単なる規模の比較以前に、中身の改革によってゴルフの魅力を発信している女子ツアーのあり方こそ、「する」スポーツとしてのゴルフ市場の復活の鍵が隠されているように思う。魅力あるスポーツとしてのゴルフを、特に、若い世代にその魅力が伝えられるものにしていくことが、男子ツアーにも望まれる。
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【プロフィル】今昌司
こん・まさし 専修大法卒。広告会社各社で営業やスポーツ事業を担当。伊藤忠商事、ナイキジャパンを経て、2002年からフリーランスで国際スポーツ大会の運営計画設計、運営実務のほか、スポーツマーケティング企画業に従事。13年より2年間は帝京大経済学部経営学科非常勤講師も務める。ブログは(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/umekichihouse/)