武田薬、2期ぶり最終黒字

2016.5.11 05:00

 武田薬品工業が10日に発表した2016年3月期の連結決算は、最終利益が801億円となった。糖尿病治療薬「アクトス」の訴訟関連費用を計上し、1457億円の巨額赤字に沈んだ前期から2期ぶりに黒字転換した。売上高は、前期比1.7%増の1兆8073億円だった。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「エンティビオ」などの新薬が販売好調だった。17年3月期は、一部事業の合弁会社への移管などで4.8%の減収を想定する一方、各利益は増益を予想している。このほか、日産自動車の志賀俊之副会長と、LIXILグループの藤森義明社長兼最高経営責任者(CEO)が、6月29日付で社外取締役に就任することも発表した。

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