三菱自と日産の提携、今後の課題は? ゴーン社長「ファミリーの新たな一員」 (2/3ページ)

2016.5.13 06:49

共同記者会見する日産自動車のカルロス・ゴーン社長(左)と、三菱自動車の益子修会長=12日午後、横浜市
共同記者会見する日産自動車のカルロス・ゴーン社長(左)と、三菱自動車の益子修会長=12日午後、横浜市【拡大】

 02年にはロルフ・エクロート氏を社長として派遣して経営への関与を強めた。だが、04年に2度目のリコール隠しが判明して業績がさらに悪化すると、支援を突然打ち切り、三菱グループの金融支援を仰ぐ事態に陥った。

 この日の会見で日産のカルロス・ゴーン社長は「(三菱自とダイムラー・クライスラーは)提携してから協業分野を検討したが、われわれは逆だ」と違いを強調した。

 ファミリーの一員

 一方、日産も経営危機に陥った1999年に、仏ルノーと資本提携を結んだ。ルノーは36.8%(当時)を出資したほか、ゴーン氏を派遣して経営再建を支援。日産・ルノー連合を世界販売で4位に上る規模に成長させた。

 ただ、昨年4月にルノーの筆頭株主のフランス政府が議決権を増やす制度を導入し、ルノーを通じて日産の経営にも関与する懸念が浮上。同12月に日産・ルノー連合とフランス政府が、日産の経営の独立を認める合意を結んだが、提携の難しさを改めて示した。

ゴーン社長は三菱自を「ファミリーの新たな一員」と呼び…

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