日産「新ビッグ3」追撃、試される“ゴーン流” 合理化で三菱自の魅力そぐ恐れも (3/3ページ)

2016.5.16 06:45

三菱自動車の主要生産拠点であるタイ工場のエンジン生産ライン

三菱自動車の主要生産拠点であるタイ工場のエンジン生産ライン【拡大】

 試されるゴーン流

 今回の資本業務提携についてナカニシ自動車産業リサーチの中西孝樹代表は、「日産・ルノー連合に三菱自が加わることで、規模拡大による費用低減効果が期待できる」としながらも「三菱自の持ち味をそぐ恐れがある」と課題を指摘する。

 東南アジアでは国によって消費者の好みが異なり、人気車種に大きな違いがある。三菱自はこうした現地の細かいニーズに対応した車種を展開しシェアを獲得している。かつて日産の経営再建で“コストカッター”の異名をとったゴーン社長が、同じやり方で合理化や共通化の大なたを振るえば、こうした三菱自の個性や魅力が失われかねない。

 「両社にとって(相互に恩恵を受ける)ウィンウィンの提携だ」。ゴーン社長が会見で強調した通りの相乗効果を発揮できるのか。“ゴーン流”が試される。

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 この連載は、今井裕治、会田聡が担当しました。

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