--今後、どのくらいクビにするのか
郭会長「鴻海では毎年、個人の業績をみて、やめてもらっている人が3~5%います。しかし、日本では、全員(雇用を)維持できるようにしたい。(今のポジションが)適職ではなかった方にももう一度チャンスを与え、残って頂きたい。適切なポジションを見つけるべく努力したい」
《郭会長が回答している間、高橋社長はまっすぐ正面を見つめながら、聞き入る》
--これまで交渉が二転三転してきたことをどう思っているか
郭会長「交渉が破談になるようなことはない。実行の確率では(99%のコンマの後も)9が並び続けるほどだと思っている。そして、これからの時代は(シャープ技術の)IGZO(イグゾー)だと思っている。このことを強調して、会見を終わりにしたい」
《シャープの高橋社長と鴻海の郭会長が肩を組み合う。光り続けるカメラのフラッシュが会見出口の扉に向かう2人を追う。予定より約50分長い約2時間40分にわたる会見が終了した》