
約17年ぶりに復活したホンダのバイク「CRF1000Lアフリカツイン」=埼玉県朝霞市【拡大】
その課題を解決したのが、エンジンと車体フレームを結ぶ「ハンガー」を通常の3、4点から6点に増やした車体設計だ。剛性の不足する部分をエンジンとつなぐことで補強。設計や試作を繰り返すなかで1点ずつ必要なハンガー数を検討し、フレームが太くなって重量が増えるのを防いだ。
また、最新技術として、自動変速が可能な「デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)」を初めて採用したモデルを設定した。運転者が変速する「MTモード」でもクラッチ操作をなくし、滑りやすい未舗装の道路でハンドルやアクセルの操作に集中できる。「より安全に走ることができ、風景を楽しむ余裕が生まれる。旅の相棒になる」(山倉氏)
細部にこだわり
デザインにもこだわった。車体の外装部品はサイズを抑えて扱いやすさを確保したが、ガソリンタンク回りは重厚感をつけて「乗車した際に誇りを感じられる」(デザイン開発室の小松昭浩研究員)。走行風を防ぐ前部の「ウインドスクリーン」には中央と両脇に通気口を設けて前後の風圧差を少なくし、快適な走行をできるよう工夫した。小松氏は「風洞テストやコンピューター解析、走行テストを繰り返し、数ミリ単位で調整した」と話す。