--事業を軌道に乗せるのは大変では
「人との出会いに助けられている。京都のテレビ局、KBS京都の関係者がたまたま月面クロワッサンの公演をみにきてくれたのが縁となり、自主制作したドラマ『ノスタルジア』を放映してくれた。脚本を書くにあたっては、ファンタジーという非日常の設定を1つだけ作り、ほかは日常的に展開させている。ファンタジーにありがちな無理な展開はしないようにしている」
--地域の活性化につながる制作に興味を持っている
「京都府南丹市の地域活性化プロジェクトで映像づくりに関わった。単にきれいな映像を撮るよりも、地域住民に愛される映像を撮りたいと思った。そこで、地域住民40~50人にビデオカメラを渡して、各自が思い入れのある風景などを撮ってもらった。その撮影の様子を映像に収めて4分半に編集した。住民には撮影対象にまつわる思い出などを語ってもらい、地域の歴史が分かる映像となった」
--映画「マザーレイク」が6月に公開される
「この映画でも地域住民に取材し、地元の人が滋賀らしいと考える風景を収めることにこだわった。滋賀県内外の700~800人が出演した。地域住民は当初、遠巻きにみていたが、時間の経過とともに一人一人がプロデューサーのように関わってくれた。映画の持つ力だと思う」