
サミットを契機に外国人を呼び込もうと、ゲストハウスなど宿泊施設が増えている=三重県伊勢市【拡大】
中部空港を利用する外国人旅行者に足を延ばしてもらおうと、三重交通(津市)は3月から、中部空港と高速船で結ばれている津新港から伊勢神宮に直行するバスの運行を開始した。
所要時間は鉄道とほとんど変わらないが、格安な料金と、名古屋駅での複雑な乗り換えがないことが売り。旅行代理店や航空会社とも提携し、浸透を図る。担当者も「うまくいけば飛騨高山や白川郷、金沢と並ぶ国際観光地になる」ともくろむ。
受け皿となる宿泊施設も増加している。民泊やゲストハウスの宿泊予約を仲介する「エアビーアンドビー」によると、三重県内の民泊の登録件数は昨年12月までの1年間で6件から54件へ9倍に増えた。同時期の全国平均は3.5倍。大都市圏で最も伸びた大阪府でも7倍だった。