ACL決勝トーナメント1回戦で、浦和がFCソウルに勝利し、喜ぶ浦和サポーター=18日、埼玉スタジアム【拡大】
◆地域型への移行も
親会社からの収入が減額される不安におびえるくらいなら、自らの経営体質を改善すべし。まずは損失補填(ほてん)も含む親会社からの広告料収入に匹敵する入場料収入を目指した。加えてグッズ収入の増加、さらに親会社およびグループ企業以外からの新規スポンサーを公開入札によって獲得していく。方策は徐々に実を結んで収入は拡大。05年には三菱自との損失補填契約を解消、いち早く親会社依存から脱却した。
12年には法人名を三菱自動車フットボールクラブから浦和レッドダイヤモンズに改称。今季の純利益は約5100万円、5年連続黒字を計上している。となれば、アルビレックス新潟のような存在になることが可能ではないか。
われわれ世代には、「サッカーと三菱」への郷愁がある。1950年中日本重工サッカー部として創部、64年三菱重工サッカー部となり、65年からの日本リーグ参画、93年のJリーグ創設メンバーである。三菱自はその時から。杉山隆一、横山兼三ら名選手の姿が目に浮かぶ。
遅れていた日本のサッカー報道をリードした東京12チャンネル(現テレビ東京)の「ダイヤモンドサッカー」は三菱商事をはじめオール三菱が支援。スポーツ史に残る名番組となった。
三菱自の株式出資額は8100万円。どうか、グループ各社で持ち合い、名称を存続してはもらえないか。そう願うのは私だけではあるまい…。(産経新聞特別記者 佐野慎輔)