【セブン&アイ株主総会・詳報(2)】1号店オーナーが「会長の退任さびしい」 鈴木氏も感謝

2016.5.26 13:15

セブン&アイ・ホールディングス株主総会に出席するため、会場の本社に入る株主ら=26日午前、東京都千代田区(早坂洋祐撮影)

セブン&アイ・ホールディングス株主総会に出席するため、会場の本社に入る株主ら=26日午前、東京都千代田区(早坂洋祐撮影)【拡大】

 《株主からの質問が続く。午前11時過ぎ、総会か始まってから1時間。セブン&アイ・ホールディングスの社長に就任予定の井阪隆一氏が初めて質問に答えた》

 男性株主 「セブン-イレブンは業績が良い。アルバイトなど、もう少し賃金を上げるべきではないか。アルバイトが一生懸命仕事することにつながる」

 井阪氏 「貴重なご意見だと思う。セブン-イレブンは全国で1万8500店を展開し、40万人が仕事をしている。一店舗あたり平均20人がサービスを提供している。やりがいを高めないといけない。そのためにもより良いサービスと商品を開発し、オーナーさんを通じて従業員に還元する」

 ここで昭和49年に東京・豊洲で開業したセブンーイレブンの1号店のオーナーが鈴木敏文会長らに感謝の言葉を涙ながらに述べた》

 1号店の男性オーナー株主 「鈴木会長の退任はさびしい。ご苦労さまでした」

 《ここで会場から拍手が起こる。引き続き1号店のオーナーの発言が続く》

 1号店の男性オーナー株主 「井阪氏、(セブンーイレブン・ジャパンの社長に就任する)古屋(一樹)氏についても30年来知っている。2人とも能力がある。会社を健全で躍動感ある会社にしてくれると思う。がんばって欲しい。いち加盟店として応援する」

 《ここで鈴木氏が初めて発言する》

 鈴木会長 「1号店のオーナーさんには24歳のときに進んで参画してもらった。過去を振り返ると、1号店のオーナーさんが参加しなかったらどうなっていたか。1号店として立派な成績をあげ、1号店に教えを請いに行くオーナーさんも多かった。今後も1号店のオーナーさんはがんばってほしい。私も顧問として残る。できるだけを応援していく。長い間お世話になり、ありがとう

 《会場から大きな拍手がわき、村田議長に促されて井阪氏も発言する》

 井阪氏 「1号店のオーナーさんは私の入社前からオーナーだ。鈴木会長と1号店のオーナーが創業者だと思う。2人の創業者の精神を育んでいく、引き続き支援をよろしくお願いします」

 《次の株主の質問に移る》

 男性株主 「CSR(企業の社会的責任)の取り組みについて質問する。とくに食品ロスを発生しない仕組みを検討してほしい」

 CSR担当の伊藤順朗取締役 「食品を扱う会社を多く持っている。食品ロスは日本社会を取り巻くとりまく大きな問題だ。廃棄を減らし、リサイクルに取り組む。リサイクルではイトーヨーカ堂の残渣を肥料として使っている。今後はセブンーイレブンやデニーズでも同じ取り組みをできないか検討している」

(続く)

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