【セブン&アイ株主総会・詳報(4)】「鈴木会長、退任したら会社が傾く」と陳情する株主も (2/2ページ)

2016.5.26 13:57

鈴木敏文氏(宮川浩和撮影)

鈴木敏文氏(宮川浩和撮影)【拡大】

  • セブン&アイホールディングスの井阪隆一社長(寺河内美奈撮影)
  • セブン&アイ・ホールディングス株主総会に出席するため、会場の本社に入る株主ら=26日午前、東京都千代田区(早坂洋祐撮影)

 《議長の村田紀敏社長が「十分ご理解いただけたと思う。あと2問質問をお受けする」と言うと、会場から賛同の拍手が起こる》

 男性株主 「村田さん、どうも。鈴木会長はお疲れさまでした。井阪(隆一)さんにはお願いしたい。昭和53年10月の契約で54年の開店。当時と売り上げを比べると1.7倍、人件費は2.25倍になった。人件費の上昇は加盟店が負担している。また、イトーヨーカ堂は、鳩マークが無くなったのがダメだ。あれはヨーカ堂の社員の信頼を下げた。鳩マークの復活をお願いしたい」

 井阪氏 「大変貴重な意見だ。日本の問題の1つとして労働力不足、労働力を効率よくというのは政府の政策。一民間企業がやるのは給料を払っていく。株主にご理解いただきたい」

 《株主からの最後の質問となる》

 男性株主 「埼玉の上尾からやってきた。毎年総会に参加するのが楽しみだったが今年から試供品の提供を取りやめた。杖をつきながらきたのに。会場に来ていろんな勉強をする機会だ。総会に行ってきたよという楽しみを奪った」

 後藤氏 「今おっしゃったことは理解も出来ますが、考え方として、グループ横断の取り組みでセブンプレミアムの認知度が高くなかった段階で深く知っていただきたいと試供品を渡した。売り上げも1兆円をこえて認知も高まってきた。目的は取りあえず達成したので、試供品提供を中止した。貴重な意見として受けたまわる」

(続く)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。