薄まる創業家の存在感
ただ、早川氏ゆかりの品は直筆の書や着物などが並んでいる程度で、それほど多くはない。来館者に積極的に紹介することも少ないようだ
同ミュージアムは「創業家の自宅に行かなければ、収集が難しい」と説明するが、現在はあまり連絡を取り合っていないという。社内に血縁者はいるものの創業家との関係は薄く、新たに早川氏の遺品を収集できるめどは立っていない。倉庫にも収蔵品はなく、「これ以上の収集は無理」(シャープ関係者)とされる。
さらに、シャープを退職した元社員の1人は「社内に早川氏の薫陶を直接受けた人は、ほとんど残っていない」と明かす。早川氏は晩年、経営を大番頭で2代目社長の佐伯旭氏に任せたため、社員の前に出ることはほとんどなかった。
実際のところ、現在のシャープと創業家とのかかわりは決して深くはないのである。
ミュージアムの地元・天理市は移転を心配
鴻海は、シャープと買収契約を結んだ4月2日に記念館設立の覚書を交わしている。鴻海が資金的な支援をするという内容だ。