Moffの共同創業者で代表の高萩昭範氏【拡大】
--Moffは15年に米国法人を設立しました。モフバンドを積極的に米国で売ろうとしている理由は
「米国で行ったテストを通じて、親たちが音の出る騒がしい玩具に抵抗がなさそうだと分かったからです。一般的に家や部屋が広い米国の住宅事情が関係していると思います。もう一つの理由は、米国のウエアラブル端末市場が、日本に比べて進んでいることです。米国では玩具の流通関係者に説明すると、モフバンドのようなウエアラブル玩具の使い方をすぐに理解してもらえますが、日本ではまだ新しく、未知の玩具として扱われてしまいます」
--初めは、センサーを作って日本の玩具メーカーにライセンスしようとしていたとか
「そうです。センサーをぬいぐるみなどの玩具に搭載して、子供がスマホの画面に向き合わずにコンピューターとフィジカルに関われる手段を提供したいと考えていました。残念ながら、玩具のどの部分を触るかによって動きを分析するのが難しくなる技術的制限があり、Moffのあらゆる可能性を検討して戦略を変えました。それで、ウエアラブル玩具を自分たちで売ろうと決めたんです」
◆最初は共感得られず
--モフバンドに対する最初の反応はどうでしたか
「14年にキックスターターでキャンペーンを成功させるまでは、ほとんどの人がモフバンドなんて売れないと思っていました。多くのスタートアップが同じことを経験していると思います。子供たちは気に入ってくれても、投資家や玩具メーカーの人はモフバンドをひどいアイデアだと考えていたようです。まれにアイデアに共感する人がいても、もっと標準的な玩具に変えるよう私たちに求めました。ウエアラブル機器ではなく、ピンクや青色の箱型にしてはどうか、という風に。キックスターターで1000人を超える支援者から計7万8871ドル(約870万円)を集めると、急に多くの人が考えを変えたようでした」