Moffの共同創業者で代表の高萩昭範氏【拡大】
--モフバンドが最初からグローバル展開をしていたことに感心します。日本のIoT企業はグローバル市場で戦う準備ができていると思いますか
「残念ながら、楽観的なことは言えません。日本では優れたハードウエアが製造されていると思いますが、IoT製品として成功するためには優れたソフトウエアも欠かせません。日本企業はハードウエアをいかに良いものにするかを優先しすぎて、ユーザーに心地よく面白い体験を提供することをおろそかにしています。プラットホーム開発にも手が回っていません」
--Moffの次の戦略は
「他のIoT企業に対する批判は自分たちに対する戒めでもあります。私たちももちろん同じ課題に直面しているからです。昨年11月に、米国の有名教育メディアブランドと共同開発した知育アプリの無料提供を始めました。私たちが今もっとも力を入れているのは、プラットホーム開発です。ユーザーからたくさんのデータを取得しているので、それを有効に活用してユーザーにより良い体験を提供したいですし、遊びや知育に限らずさまざまなサービスを提案していきたいと思います」
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Moffは技術的な限界やマーケティング上の戦略を理由に、既存の玩具メーカーとの協業から、ウエアラブル玩具の自社販売に舵を切った点は興味深い。結果的に、Moffと高萩氏にとってはそれが最良の判断だったといえるだろう。