
会見で謝罪するスズキの鈴木修会長(左)=31日、国土交通省【拡大】
スズキの国内販売はただでさえ苦戦。利益重視で軽の値引きを控えているためで、1~4月の国内販売は3.2%減った。不正問題に伴うイメージ悪化で、6月以降もスズキ車を購入の選択肢から外す消費者が増える可能性はあり、販売への影響は避けられない。
スズキは今回の不正問題の原因として「法令違反に関する関係者の認識不足」(鈴木会長)を挙げた。実際、今回の不正は、車両の試験コースが海に近く、風の影響を受けやすかったことから、屋外ではなく、室内設備を使ってデータを取得したために起きた。同社は、問題の改善に向け試験コースに2億円程度を投じて防風壁を建設する。ただ、対応が遅きに失した感は否めず、わずかな投資を渋って「信頼」というかけがえのないものを失った。(今井裕治)