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【企業概要】内田販売システム
▽本社=岩手県宮古市刈屋4-1-1 ((電)0193・73・2840)
▽設立=1996年
▽資本金=300万円
▽従業員=11人
▽売上高=1億5000万円(2015年5月期)
▽事業内容=トレーニング機器の企画・製造・販売
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□内田広子社長
■“足と指”テーマに商品開発
--取得した特許が12件もある
「うちのような小さな企業は他社に商品をまねをされたらもたない。そこで特許を取得していったら12件になった。それに、特許があるのとないのでは対外的な信用力がまったく違う。社内的には安心して従業員が仕事をすることができるし、商品開発もできるということだ。『特許を取るのは大変でしょう』と、よく聞かれるが、今までにないものだから特許は取れると思ってやってきた。申請書が審判に回って東京の特許庁まで足を運んだのは1回だけで、これも取ることができた。今後は国際特許にも積極的に取り組みたい」
--商品開発の最大テーマが“足と指”というのは
「実は自分自身が腰痛になって歩けなくなったのがきっかけ。老いは足からといわれる。下半身が簡単に鍛えられて腰痛を治せる器具ができないものかと考えた。最初に開発したのは『キュットピット』。青竹踏みに似た器具だが、上部は波形で左右対称に4つの傾斜がつけてあり、この傾斜を利用してつま先やかかと、土踏まずで乗るだけで足裏からインナーマッスルを刺激して、歩く、立ち上がる、走るなどの下半身を鍛えられる。乗りながらのストレッチで股(こ)関節や体幹が同時に強化し、シェイプアップにもなる」