--今後の商品開発は
「日本は急速な高齢化によって、10年後には65歳以上の高齢者が30%を超えるといわれている。商品開発は今後も足と指を主なテーマにして下半身にこだわった商品を追求していくつもり。アスリートたちがその持てる能力を一層高められるだけでなく、一般の方が下半身を鍛えて健康を維持できるよう広く使っていただけるような、世の中の役に立つ商品をつくっていきたい」
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【プロフィル】内田広子
うちだ・ひろこ 短大、大阪の料理学校を経て東京で3年間、レストランや菓子店に勤務。1984年に結婚。86年、内田木工に入社、93年、専務。96年、内田販売システムを設立。2011年、内田木工を合併。57歳。岩手県出身。
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≪イチ押し!≫
■画期的なインソールで足腰強化
「3000歩の歩行で10000歩の効果」を目指して東京大学との共同研究で完成した画期的なインソール「ファンバルソール」。
シューズに入れて歩くだけで体力強化ができるという発想で開発された。足の指の筋肉が体全体を支える重要な筋肉であることに着目。上面がカメの甲羅のように盛り上がった丸みを帯びた形状で、シューズに足を入れた段階で自然に5本の足の指が開くようになっている。
立った状態で背筋が真っすぐ伸びるほか、5本の足の指でしっかり大地をつかむように歩くことができるようになり、歩幅が無理なく自然に広がって、ブレのない歩行となり、足裏からの刺激によって全身の筋肉を活性化、歩くだけで足腰と体力の強化ができる。
米国、欧州、中国の国際特許を申請中で、今年8月から販売予定。価格は未定。